Culture Shock Training

今すぐにできるカルチャーショック・トレーニング

 

私は幼少時代インドネシアで数年間過ごした経験はあるのですが、それ以降は32歳まで日本から離れたことがありませんでした。日本人以外の友人や知り合いはおらず、当然のことながら英語で会話した経験もありませんでした。そんな私が32歳のシンガポールMBA留学を機に

⇒ 国際結婚

⇒ 新卒以来12年間在籍した日系企業を退職してシンガポールへ移住

⇒ シンガポールで他業界へ転職、シンガポール人のマネジメントを経験

⇒ ロンドンに移住して、また他業界の米系企業に転職

⇒ ロンドンで、Aun Communicationを創業

と、公私ともにグローバルな環境で生活するようになりました。 

「MBAが私を変えた」「妻が私を変えた」「まるで別人のよう」とよく言われます。これまで走ってきた一本道から瞬間移動して全くの別の道を走っている、そう映るようです。

しかし、私の人格やアイデンティティは全く変わっていません

日本で小さなカルチャーショックを何度も受けながらも自分を見失わずにいれた経験が、海外に出て大きなカルチャーショックを受けても、日本人としてのアイデンティティを維持することに役立っています。 

どういうことでしょうか? 

私は転勤族のサラリーマン家庭に育ち、高校受験をして大学に内部進学、学生時代はスポーツに打ち込み、大企業に就職、そこで真っすぐに働いてきました。その過程の中で、自分とは異なるコミュニティに属する人たちと積極的に交流してきました。お金を稼ぐために早々に起業する友人、医療問題を本気で解決しようと社会起業家になる友人、縛られるのが嫌で何度も転職を繰り返す友人、世間と同じ道を進むのが嫌だと就職すらしない友人、等々。

自分と考え方や価値観の異なる彼らとの接点・交流は、ある意味カルチャーショックでそこから多くの刺激を受けました。ただ、日本にいて、自分が所属するコミュニティはあったので、カルチャーショックによる刺激を受けながらも、自分が180度変わることはありませんでした。

海外に長くいたりすると、アイデンティティを失う恐怖に襲われることがあります。私も、特に国際結婚を決断した際は、「自分が自分ではなくなる」「自分がどこに向かっているのか分からない」、そんな不安を抱いたことがありました。

ただ、日本でのユニークな人たちとの交流や、東京・兵庫・福岡での居住経験から、たとえ接する人や住む環境が変わったとしても自分であり続けることができると学んだので、海外で大きなカルチャーショックを受けても自己を見失うことはありませんでした。

日本での生活が私にとって、海外という異文化環境に身を置く準備期間、ウォーミングアップになっていたのではないかと思います。

日本での経験から、これまで歩んできたのは一本道ではなく、その道には右や左に様々な小道があることが何となく見えていました。しかし、その道から外れる、コンフォートゾーンから抜け出すのは勇気のいるものです。私はMBA留学、国際結婚というイベントに機に、思い切って一本道から外れてみました。そうすると自分の視座・視野・視点が一気に開けました。

カルチャーショックは自己成長の源泉です。多くのカルチャーショックを受けることで異文化コミュニケーション力を上達させることができます。

あなたの周りに自分と考え方や価値観の違う人たちはいますか?

オープンマインドな姿勢で積極的に彼ら・彼女らから話を聞いてみてはいかがでしょうか?

小さなカルチャーショックを受けた経験は、将来、必ず役に立つと思います。

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BlogEmily Palmer